生理周期の肌荒れ・肌トラブル対策【生理周期に合わせたスキンケア方法は?】

生理前や生理中の肌荒れに悩まされていませんか?
これには、生理周期にともなうホルモンバランスの変化が大きく関係しています。

肌トラブルが起きてもただ見過ごすのではなく、生理周期とホルモンバランスのメカニズムを知り、その時期にあったスキンケアや対策をおこないましょう。

 

生理周期とホルモンバランスの関係

女性ホルモンには、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の2種類があり、このホルモン分泌量は28日周期で変化します。

・卵胞ホルモン:女性らしさをつかさどるホルモン

卵胞ホルモンは角層の水分を保持し、肌のうるおいを保つ働きがあります。
また、真皮層のコラーゲンやエラスチンの合成を促進して肌のハリを保ち、シワやたるみを予防します。

・黄体ホルモン:妊娠のために必要なホルモン

黄体ホルモンは、皮脂の分泌を促進する働きがあります。健康な肌には適度な皮脂が必要ですが、過剰になると毛穴がつまりやすく、ニキビなど肌トラブルの原因に。

これらの女性ホルモンが生理周期に合わせて増加・減少することにより、肌に様々な影響を与えています。

 

なぜ生理周期に肌荒れなど肌トラブルが起こるの?

先にも述べたように、生理周期により黄体ホルモンの分泌量が多くなることで皮脂量も増え、肌トラブルが起きやすくなってしまいます。

また、それだけではなく紫外線にも過剰に反応するため、シミやそばかすが出来やすくなり、肌も心までも揺らぎがちに。

生理周期と肌コンデションの変化

一般的に、生理周期は約4週間(28~30日)を1サイクルとし、ホルモンの分泌量も増減します。
また、その影響で肌も以下のような4つのリズムで変化していきます。

1〜7日(生理中):黄体ホルモンの分泌が減少

・吹出物や肌荒れが治りにくい。
・肌が敏感になり、かゆみや湿疹がでやすい。
・ハリが失われ、くすみやすい。

8~14日(排卵前):卵胞ホルモンが分泌される

【 卵胞ホルモンの影響がいちばん強く現れる時期 】
肌の調子が最もよい。
・肌にハリやツヤが出て、化粧ノリもUP。
・くすみがとれ、シミやそばかすが目立ちにくくなる。

15~21日(排卵後):黄体ホルモンの分泌が増加

・皮脂の分泌が盛んになり、ニキビや吹出物がでやすい。

22~28日(生理前):卵胞ホルモン、黄体ホルモンの分泌が減少

【 黄体ホルモンの影響がいちばん強く現れる時期 】
・皮脂の分泌が高まり、ニキビや肌荒れなどトラブルが起きやすい。
・メラニン色素が沈着しやすく、シミやそばかすが出来やすい。
・血行不良により、くすみが目立ちやすい。

 

生理周期に合わせたスキンケアで肌トラブルを回避!

1~7日(生理中)のスキンケア

最初の7日間は生理中で体温が低い時期。
血行が悪く肌も乾燥しがちなので、この時期はとにかく保湿を心掛けましょう。

8~14日(排卵前)のスキンケア

生理が終わったこの時期は、女性らしさをつかさどる“卵胞ホルモン”の分泌がピークに。特に何もしなくても、うるおい&つやつやな美肌期です。
肌も比較的健やかな状態なので、角質ケアをしたり新しい攻めのスキンケアを試すならば、この時期にしましょう。

15~21日(排卵後)のスキンケア

ここから少しずつ調子が下降していきます。
肌の内側が乾きやすくなるので、保湿ケアを意識しましょう。

22~28日(生理前)のスキンケア

生理直前のこの時期は、肌が最も不調になりがち。黄体ホルモンにより肌がオイリーになることから吹き出物ができやすく、紫外線にも過敏になるのでシミ・そばかすも出来やすい、まさに“トラブル期”です。
この時期は、過剰なスキンケアは控えて肌を保護。そして、紫外線ケアを念入りに行うようにしましょう。

また、内部からのケアも重要です。脂質の代謝を促進してくれるビタミンB2(牛乳、レバー、納豆)、ビタミンB6(マグロ、サバなどの青魚、バナナ)を積極的に摂るようにしましょう。

生理周期と肌トラブル・肌荒れのまとめ

なかなか掴めないと思っていた肌の変化も、生理の周期やホルモンバランスの変化を知れば少し理解できるような気がしますね。
その時期に合った正しいケアをすることで、悩ましい肌トラブルも最小限に食い止めることができます。

これからは、生理周期を頭に入れたスキンケアを心掛けてみてはいかがでしょう。

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