日焼け止め

日焼け止めの表示でよく見る「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」とは?

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紫外線が多くなるこの時期から夏にかけて、欠かせない“日焼け止め”。

今回は、日焼け止めに含まれる主成分「紫外線吸収剤」の働きや、肌へのメリット・デメリットについて分かりやすくお伝えします。

 

  

紫外線吸収剤とは

紫外線を吸収する物質。分子構造の中に有機物を含む“有機化合物”が使われます。

そのため、日焼け止めに紫外線吸収剤が含まれていない場合、その多くは「ノンケミカル」と表示されます。

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紫外線吸収剤の仕組み

肌が吸収した紫外線を熱や赤外線に変換して放出したり、自身の分子構造を一時的に変えるなどの化学変化を起こすことで、紫外線が肌の内部に侵入するのを防ぎます。

  

メリットとデメリット

紫外線吸収剤には、メリット・デメリットがあります。
しっかりと理解しておきましょう。

\紫外線吸収剤のメリット/

✔無色透明なので白浮きすることがなく、塗り心地もなめらか。

✔UVカット効果が高く、SPF50やPA値の高い日焼け止めに使われることが多い。

 

\紫外線吸収剤のデメリット/

✔吸収できる紫外線の量や種類に限りがあり、化粧品への配合量も法律で制限されている。

✔負担が大きく、肌トラブルを引き起こす原因となることがある。

✔紫外線を浴び化学変化が起こることで分子が壊れるため、次第に紫外線を防ぐ力が弱まっていく。

✔こまめに塗り直す必要がある。

✔紫外線吸収剤が壊れ、別の物質になった時の人体への影響が不透明。

✔UVAを吸収できるものが少ないため、紫外線吸収剤だけで製品を作るのが難しい。

  

紫外線吸収剤の種類

紫外線吸収剤配合アイテムの約75%に、以下の3種類が配合されていると言われています。
日焼け止め化粧品を選ぶ際の参考にしましょう。

①4-tert-ブチル-4’-メトキシジベンゾイルメタン

(表示名称:t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン)

UVA吸収剤として、最もよく使われています。

化粧品基準では「すべての化粧品に配合の制限がある成分」に分類されています。

 

②パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル

(表示名称:メトキシケイヒ酸エチルヘキシル)

日焼け止めの感触の改良に配合されている「シリコーン油」との相性も良いことから使用される頻度も高い吸収剤。
強力なUVB防御効果を持ち、UVA吸収剤や紫外線散乱剤(※下記に記載あり)と組みあわせて配合されています。

化粧品基準では「化粧品の種類により配合の制限がある成分」に分類されています。

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③2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン

(表示名称:オキシベンゾン-3)

UVA、UVB両方を吸収できる紫外線吸収剤で、高いSPF値を出したい製品によく使われます。

化粧品基準では「化粧品の種類により配合の制限がある成分」に分類されています。

  

紫外線錯乱剤とは

紫外線吸収剤と並んで、日焼け止めに含まれることが多い“紫外線錯乱剤”。
その特徴や紫外線吸収剤との違いを理解しておきましょう。

  

紫外線錯乱剤の仕組み

粒子が肌の表面で紫外線を跳ね返すことで、紫外線の害が肌に及ぶのを防ぐ。

  

メリットとデメリット

紫外線錯乱剤のメリット・デメリットはこちら。

\紫外線錯乱剤のメリット/

✔有機化合物ではないので肌への負担が少ない。(多くは「ノンケミカル」と表示されている)

✔化学変化を起こさないため、構造が壊れにくく効果が長持ちする。

✔紫外線の波長を選ばないため、UVA・UVBの両方が防げる。

 

\紫外線錯乱剤のデメリット/

✔ベタベタしたり白浮きしやすいため、塗り心地が悪い。

✔粒子をナノ化(白浮き改善)して、肌の奥まで浸透しやすくなることによる人体への影響が不透明。

 

日焼け止めの第一の目的は、“紫外線から肌を守ること”。
成分の良いところと悪いところをしっかりと理解し、肌への優しさを考慮しながらシーンや用途によってうまく使い分けましょう。

 

もくじ

〔COLUMN〕グラフで見る“年間紫外線量”と春の紫外線対策

〔COLUMN〕肌のために知っておくべき!『UVa』・『UVb』の違いとその対策とは?

〔COLUMN〕日焼け止めを選ぶ時に確認してほしい『SPF』と『PA』の値とは?

〔COLUMN〕日焼け止めでよく見る『紫外線吸収剤』とは?〜『紫外線散乱剤』についても解説〜

空気中の微粒子汚れから”ときどき敏感肌”を守る、日中用美容液「アレルバリア」

〔COLUMN〕春のUVケアにおすすめ!SPF30前後の敏感肌・乾燥肌向け日焼け止め5選