「米ぬか」と「コメ発酵液」。どちらも日本人になじみの深い「お米」から作られており、その美肌効果は長い間、女性たちの間で支持され続けています。
今回は、米ぬか・コメ発酵液パワーに注目!その魅力と実力を詳しく解説します。
米ぬかに期待できる美容効果
米ぬかは、玄米を精米するときに出る、胚芽や種皮の部分です。
・脂肪酸ナトリウム
天然の洗浄成分。汚れや余分な角質による「くすみ」にも効果を発揮します。
・オリザブラン
皮膚の水分量を一定に保つ作用があり、肌荒れや乾燥を防ぎます。
そのほかにも、新鮮な米ぬかは、ビタミンB群やビタミンE、カルシウム、アミノ酸、鉄分など美容によい栄養素を豊富に含みます。
米ぬかを使ったスキンケア法
・米ぬかパック
1.小さいボールなどの容器に米ぬかと小麦を入れ、よく混ぜ合わせます。
2.ぬるま湯を少しずつ入れ、ダマにならないようかき混ぜます。
3.顔全体に広げ10分ほど放置。ぬるま湯で洗い流して完了です。
パックの回数の目安は、週1~2回。米ぬかの保湿成分が浸透し、しっとりとした肌に仕上がります。
【ポイント】
・肌の上に乗せ、少しずつ広げるようにするとのばしやすくなります。
・小麦粉が多ければ肌はさっぱり、少なければしっとりと仕上がります。
・米ぬか入浴剤
米ぬか500~600gを入れた布袋を浴槽に入れて揉みます。保温性がよく、身体はポカポカ&しっとりした肌に。
【ポイント】
・米ぬかがない時は、「米のとぎ汁」でもOKです。
・ぬか袋で身体を軽くこすると、スベスベになります。
・米ぬか洗顔
■米ぬかを直接肌に付ける方法
1.スプーン1〜2杯の米ぬかを手に取り、水かぬるま湯を適量加えて、指先でよく混ぜます。
2.水分を含んだ米ぬかをそっと顔に伸ばして、やさしくマッサージしましょう。
【ポイント】
やり方は簡単ですが、米ぬかが「スクラブ剤」のようになるため、肌が不安定ではない時&脂性肌の人向けです。
■米ぬかを直接付けない方法
1.ぬか袋(さらし木綿の布を袋状に縫って作る。なければハンカチで包んでもOK)に大さじで3〜4杯くらいの米ぬかを入れ、ひもなどで口をしばります。
2.ぬか袋にお湯を含ませ、中から白い液がしみでるようになった後、顔に優しく押し当てます、皮脂の多い額・小鼻・あごにぬか袋をすべらせると、ツルツルに!
【ポイント】
一度使用したぬか袋は中味を捨てて、毎日新しい物と交換しましょう。
米ぬかをスキンケアとして使う時の注意点
1.できるだけ、米穀店や精米店で扱っている新鮮な米ぬかを使用すること。循環式の精米機でしか取り出せない「白ぬか」は、粒子が細かく、肌あたりもやわらかいのでスキンケアに最適です。
2.米ぬかが肌に合わない人もいます。事前にパッチテストをして、肌状態に問題がないかを確認しましょう。
3.米ぬかは傷みやすいもの。米ぬかを使い切る目安は、冷蔵庫保存で2~3週間、冷凍庫で1~2ヶ月です。肌のためにも、使う分だけ購入しましょう。
コメ発酵液に期待できる美容効果
お米を発酵させたものを抽出して作られたエキスで、日本酒を作る時などに発生します。
・アミノ酸
肌の新陳代謝のリズムを正常に戻す作用があり、肌の老化を防ぎます。また、天然保湿因子の原料となり、肌の保湿力を高めてカサつきを防ぎうるおいを守ります。
・抗酸化力
老化につながる酸化を引き起こす「活性酸素」を除去。また、ビタミンB1、B2、糖類も多く含み、肌本来の保湿機能を高め健康な肌を取り戻します。
まとめ
使い心地や即効性を重視したケミカルな成分が多い中、「米ぬか」や「コメ発酵液」は、自然に生み出される栄養豊富な天然成分です。肌へのやさしさやうるおいが感じられるはず。
米ぬかを使った、昔ながらの美容法もぜひお試しくださいね。
次回は「米ぬか」や「コメ発酵液」を配合している話題のスキンケアをリアルレビュー!日本酒の会社「日本盛」と「菊正宗」から出ている化粧水を試してみました。
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