前回の「〔COLUMN〕米ぬか・コメ発酵液と肌のうるおい」では、お米の持つ美肌パワーを知ることが出来ました。
今回は、それらを使ったスキンケア製品の成分や使い心地はどうなのか?実際に試してみます。
米ぬか美人NS-K スペシャルシリーズの成分と特長
スペシャル化粧水 120ml/5,500円(税込)
スペシャルクリーム 30g/8,800円(税込)
日本盛/オンラインショップ
主な配合成分
米ぬかエキス、米糀エキス、コメ発酵液(日本酒)、日本酒酵母、和漢植物、リンゴ果実培養細胞エキス、アセロラ果実エキス、ヒアルロン酸
製品の特長
米ぬかから発酵液までお米をまるごと活用したエキスを凝縮。その他にも、和漢植物やフルーツエキスを各アイテムの目的に合わせて配合し、エイジングケアを目的とした「リンゴ果実培養細胞エキス」なども魅力の製品。
無香料、無着色、鉱物油系界面活性剤不使用、パラベンフリー。
菊正宗 日本酒の化粧水の成分と特長
菊正宗 日本酒の化粧水高保湿
500ml/924円(税込)
菊正宗酒造 株式会社
ドラッグストア・公式オンラインショップ
主な配合成分
コメ発酵液、アミノ酸、セラミド、プラセンタ、アルブチン、菊正宗の純米吟醸酒
製品の特長
保湿成分や美白ケアに効果的な成分を配合している。
・セラミド:水分を抱え込むことで、角質層の水分蒸発を防ぐ。
・プラセンタ:活性酸素を取り除き、新陳代謝を高める働きをもつ。
・アルブチン:メラニン色素を作らせないようにし、シミやそばかすから肌を守る作用をもつ。
弱酸性、無着色、無鉱物油。
「米ぬか美人」と「菊正宗」の違いを比較!使い心地を比べてみました
では、実際の使い心地を比較してみましょう。
使用感の違いは?
米ぬか美人◎ 菊正宗◯
米ぬか美人:水のようなテクスチャーで軽い付け心地。香りもほとんど感じない。
菊正宗:付けた瞬間、「日本酒の香り」がするが、すぐに飛ぶ。程よいとろみ感で、肌の上をすべるようになじむ。
仕上がりの違いは?
米ぬか美人◎ 菊正宗△
米ぬか美人:水分を含み、やわらかく整った肌に。
菊正宗:手に吸い付くようなペッタリ肌に。肌表面のみにうるおいが残る感じ。
保湿感の違いは?
米ぬか美人◯ 菊正宗◯
米ぬか美人:つけた時のうるおい持続には欠けるので、保湿力のあるアイテムを重ねたい。
菊正宗:肌表面の保湿感は持続する。
コスパの違いは?
米ぬか美人◯ 菊正宗◎
米ぬか美人:米由来成分だけでなく、植物由来成分やコラーゲン、ヒアルロン酸などの保湿成分が多く含まれている。
菊正宗:保湿成分+コメ発酵液を含んだ化粧水が大容量でたっぷり使えるのは嬉しい。酒造メーカーならではの印象。
米ぬか美人と菊正宗の違いと選び方
◎ 米ぬか美人
◯ 菊正宗
米ぬか美人は、みずみずしいテクスチャーで、洗顔後の乾燥がちな肌にもやわらかくしっかり浸透。軽い付け心地も気持ちいいです。
菊正宗は、とろみがありスルスルと肌の上をすべるようななめらかさは好印象ですが、浸透感がいまいち。肌表面のみにうるおいが残る感じでした。
また、両アイテムとも、日本酒(コメ発酵液)や米ぬかを配合していますが、香りやクセがほとんどないのは、「米ぬか美人」でした。他ブランドのクリームや乳液、どんなものとも相性が良さそうなので「化粧水は、保湿感よりもやさしい使用感を求めたい!」という人に合っているでしょう。
一方で、菊正宗は付けた瞬間からアルコールの香りがするため、日本酒好きの人にオススメです。(よって、二日酔いの朝には不向き。笑)1本でうるおう感じがしますが、実際は肌内部がふっくらというより、表面にぺったりとした保湿感が残る感覚でした。
米ぬかスキンケアの比較・違いまとめ
どちらも米ぬかやコメ発酵液など自然派成分ですが、併せて保湿成分も配合されているので、乾燥肌の人にも満足出来る仕上がり。
新しい成分や製品に目が行きがちですが、昔から人々に愛されている日本特有の成分も、忘れてはいけない大きな魅力ですね。
お米が日本人の身体に合うように、肌にもすんなりと浸透感がある「お米化粧品」。ぜひ一度使ってみてはいかがでしょうか。