夏の肌のテカリや皮脂トラブルの原因と対策①

「乾燥肌だと思っていたのに、最近テカリが気になる」
「暑くなると肌がベタつく」
こういった皮脂トラブルに悩む女性は、夏の時期、特に多いはず。

皮脂によるテカリは見た目の清潔感を奪うだけでなく、肌トラブルの元となります。
過剰な皮脂やテカリについてしっかりと理解し、対策をしていきましょう。

 

夏の肌のテカリや皮脂トラブル 原因①肌の乾燥

乾燥と皮脂は相反するものに思えますが、実は大きく関連しています。

乾燥し、パリパリ・カサカサになった肌は、バリア機能も落ち、まさに裸の状態。
そのため、埃、雑菌、紫外線など外的刺激によるストレスで、肌は傷ついてしまいます。

すると、乾燥コンディションはさらに悪化。
肌は刺激から守るための緊急バリアとして「皮脂」を分泌しはじめるのです。

また、乾燥が慢性化したり、外的ストレスによる突然の肌ダメージで敏感肌になると、肌の機能にさまざまな乱れが生じます。
よって、皮脂コントロールの面でも異常が起き、過剰に分泌しはじめる場合があります。

肌全体が弱まり、「常に敏感肌」という状況に陥る可能性も。
また、皮脂によって毛穴が詰まり、アクネ菌と混ざってニキビの発生にもつながります。

こういった肌トラブルの広がりを防ぐためにも、乾燥対策や敏感肌を立て直すケアを始めていきましょう。

 

夏の肌のテカリや皮脂トラブル 原因②夏という季節

夏は、冬の2.5倍も皮脂量が増えるといわれています。

肌の表面に現れた大量の皮脂は、時間とともに酸化し、変性。
この不飽和脂肪酸を含む「変性皮脂」が、テカリの原因となるだけでなく、以下のようなダメージを肌に与えるのです。

 

―変性皮脂による肌トラブル―

・バリア機能の低下
・落屑(=皮膚の表層が角質片となって剥がれ落ちる)の促進
・キメの乱れ
・毛穴の目立ち

また、「皮脂=10代・思春期」といったイメージがありますが、実は20代、30代になっても皮脂の分泌量はあまり変わらないそう。
そのため、皮脂に対するケアは怠らず、いつまでも意識しなければならないのです。

 

テカリの原因となる皮脂の分泌レベル(量)は、人それぞれ

とはいえ、皮脂の分泌量には個人差があります。
適した皮脂対策をとるためにも、自分がどのレベルなのかしっかりと把握しておきましょう。

―皮脂レベル「少」―

皮脂分泌量が控えめな「少」は、乾燥肌の人に多く、主にTゾーンを中心にテカる傾向があります。
そのため、頬はそうでもないけど、Tゾーンを中心にテカリ毛穴の開きや肌のくすみが気になる場合が多いようです。

―皮脂レベル「中」―

皮脂分泌量が普通な「中」は、テカリが気になる時とそうでない時がある、混合肌タイプの人を指します。
夏に限らずテカリやベタつきが気になり、ひどい時にはTゾーンのメイクがドロドロ。でも、Uゾーンや肌の内側は乾燥している、いわゆる「インナードライ肌」の疑いもあります。

―皮脂レベル「多」―

皮脂の分泌量が明らかに「多」な人は、顔全体がギラつく、オイリー肌・脂性肌の人を指します。
そのため、メイクは常に崩れやすく、毛穴の詰まりや皮脂が黒ずみなど皮脂が原因の肌悩みが多い傾向にあります。

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暑くなり始めたこの時期が皮脂対策の始め時!
次回は、肌タイプ別テカリの対策についてお話します。

>>「〔COLUMN〕夏の皮脂トラブル・テカりの原因と対策②」

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