妊娠中は、女性のからだが大きく変化する時期。
赤ちゃんを迎える前の幸せな期間でもありますが、その一方で多くの妊婦さんを悩ませているのが「妊娠線」です。
リアルコスメでは、全4回にわたり、「妊娠線」についての原因・対策などを解説していきます。
第1回目は、妊娠線とは何なのか?できやすい箇所はどこなのか?をテーマにお届け。
妊娠線に関する知識を深め、充実したマタニティライフに生かしていきましょう!
妊娠線とは?
一般的に「妊娠線」と言われるものは、妊娠時にできる肉割れ線のこと。
皮膚は、肌の表面から順に「表皮」「真皮」「皮下組織」と並んでいますが、妊娠してお腹が大きくなるにつれ、最も下にある「皮下組織」の脂肪細胞が活性化して肥大化します。
それと同時に、皮下組織と接触している「真皮」が急激に引っ張られ、肥大化のスピードについていけなくなると断裂を起こし、妊娠線となるのです。
また、妊娠線が赤紫色に見えるのは、断裂した箇所から毛細血管の色が透けて見えるから。
人によっては、かゆみなど伴うこともあります。
妊娠線ができる原因
では、妊娠線は、なぜできてしまうのでしょうか?
その主な原因となっているのが、妊娠中の「体型の急激な変化」と「体重の増加」によるものです。
その他にも、妊娠中の「ホルモンバランスの変化」も妊娠線に悪影響を与えているそう。
妊娠中に大量に分泌されるステロイドホルモンは、肌のターンオーバーを抑制するため、肌の再生・修復を遅らせる原因となるのです。
妊娠線ができやすい箇所
妊娠線ができやすい箇所No.1は、やはり「お腹周り」です。赤ちゃんの成長に伴い、伸縮しやすいことが理由。
その他にも、おしりや太ももの内側・外側、二の腕など、セルライトができやすいとされる箇所も注意しましょう。
また、胸やバスト周辺は、見落としてしまいそうですが要注意!
妊娠・出産時には女性ホルモンの影響で乳腺が発達するので、バストも大きくなります。
その際に妊娠線ができてしまう可能性があるので、「ここは大丈夫かな?」と油断せず、抜かりなく意識しておきましょう。
妊娠線はいつからできる?
妊娠線は、体型の変化が原因でできるもの。そのため、本来は妊娠中であればいつできてもおかしくないのです。
しかし、体質などからまったくできない人もいます。どのタイミングでできるかも、個人差が。
そんな中でも圧倒的に多かったのが、「妊娠後期になってから妊娠線ができた」という実体験でした。
7ヶ月〜臨月は体型変化が起こりやすいため、それに伴い妊娠線の発生も急増しやすい要注意期間です。
事前にケアをすることで発生や悪化を防げるので、妊娠が判明したらなるべく早い段階で妊娠線予防をスタートするのが効果的でしょう。
妊娠線はいつ消えるの?
妊娠線は、産後に赤みが引いて白っぽくなり、徐々に目立たなくなったという人が多いですが、完全に消えることはありません。
しかし、できてしまってからただ放っておくだけでは、乾燥やさらなる体型の変化により悪化する可能性も。完全には消えなくても、根気強くケアを続けていくことで目立ちの改善につながります。
妊娠線は、早い段階からのケアが大切!
妊娠線は、1度できてしまうと完全には元に戻すことができません。
そのため、なるべく早い段階で予防と対策を取っておくことが大切です。
妊娠初期には心配していなかった人も、赤ちゃんの成長が進む妊娠中期〜後期になると「妊娠線がいつの間にかできていてしまった・・・」という声が多いので注意しましょう。
次の回では、妊娠線の予防とケア方法についてお伝えします。
次コラム▷妊婦さんが気をつけたい「妊娠線」とは?(2)予防とケア方法について
妊娠線コラム一覧
■妊婦さんが気をつけたい「妊娠線」とは?(1)できやすい部位や時期について
■妊婦さんが気をつけたい「妊娠線」とは?(2)予防とケア方法について