紫外線が増えてくるこの時期。
しかし、私たちが防ぐべきなのは、実は紫外線だけではありません。
今回は、新たに注目されている“光刺激”の存在と、その対策についてお話します。
もくじ
・光刺激とは
・01.ブルーライト
♯ブルーライトが肌に与える影響
・02.赤外線
♯赤外線が肌に与える影響
・03.近赤外線
♯近赤外線が肌に与える影響
・さっそく出来る! 光刺激対策
♯01.ブルーライトカット眼鏡を掛ける
♯02.パソコンやスマホの設定を変える
♯03.日焼け止めを塗る
♯04.抗酸化成分を配合した化粧品を併用する
ブルーライトなど「光刺激」とは
「UVA」や「UVB」など紫外線の他にも、色を感じさせる“可視光線(ブルーライトなど)”や“赤外線”が存在し、それらにも肌にダメージの要因が潜んでいることが、最近の研究で明らかになりました。
【こんな生活を送っていませんか?】 ✔ 一日中スマホやパソコンを見ている。 |
上のチェック項目に当てはまる人は要注意!
UV対策をしているのになかなか美白ケアが実感できないと感じている人も、「光刺激」が原因かもしれません。
肌への影響を理解し、しっかりと対策をおこないましょう。
♯01.ブルーライト
人間の目で捉えることができる光(=可視光線)の中で最も強いエネルギーを持ち、パソコンやスマートフォン、LEDディスプレイやLED照明に多く含まれています。
ブルーライトは紫外線の次にエネルギーが強く、真皮のさらに深い部分まで侵入することから、目や身体の疲れはもちろん、肌にも大きなダメージを与えてしまいます。
ブルーライトが肌に与える影響
① 色素沈着
ブルーライトを一時間照射したところ、メラノサイトを経由することなく肌が変色。照射終了をしても、3週間後まで色素沈着が残ることが実証されました。
また、ブルーライトはUVBと比べ色素沈着も鮮明で、持続性が高いと言われています。
② 肌の保水力低下
波長の長いブルーライトが肌に当たると、活性酸素が発生し、角質に“カルボニルタンパク”が増加します。カルボニルタンパクが多いほど肌の水分量は減少し、水分蒸発量が増加。
肌の細胞機能にもダメージを与え、黄ぐすみも進行させてしまうことから、肌老化の促進にもつながります。
♯02.赤外線
太陽光に含まれ、電気ストーブやこたつなど暖房器具にも使われる赤外線。
そんな赤外線を浴びすぎると、肌の温度が過度に上がり、肌トラブルを引き起こす原因となります。
赤外線が肌に与える影響
赤外線が当たると、肌内部でシワの原因となる酵素が増加したり、コラーゲンの分解が進行し産生が低下するといわれています。
そのため、赤外線による肌温の上昇は、シミやシワ、たるみなど肌老化を加速させると考えられています。
♯03.近赤外線
太陽光に含まれる赤外線の中でも、波長の短い近赤外線。
しかし、透過力があるため、肌の真皮に入り込む量はUVAと比べても16倍も多く、また3倍以上肌の奥深くまで届くといわれています。
近赤外線が肌に与える影響
① 肌のハリや弾力の低下
近赤外線は、真皮の奥にある太いコラーゲン線維を切断、エラスチンを破壊して、線維芽細胞の働きを低下させます。
そのため、肌を支えるものを深層から破壊され、ハリや弾力が衰える原因となります。
② 活性酸素を増やす
エネルギーが弱いため、急性な肌変化は起こりにくいと言われています。
しかし、細胞内に活性酸素を生成させる働きがあることから、日が経ってからダメージが進行、肌老化を引き起こす原因となります。
さっそく出来る! ブルーライトなど光刺激対策
パソコンやスマホを見る量を今より減らすのは、なかなか難しいですよね。
今回は、日常生活に比較的取り入れやすい対策についてご紹介します。
01.ブルーライトカット眼鏡を掛ける
紫外線対策にサングラスをかけるのと同じように、ブルーライト対策用メガネをかけましょう。そういったメガネはレンズが黄色く不自然なものばかりではなく、カット率によってナチュラルなものもあります。
眼や身体が疲れにくくなったという声もあることから、さっそく取り入れたいアイテムですね。
02.パソコンやスマホの設定を変える
パソコンやスマホは、もとの設定のままだと明るすぎることが多く、負担となります。
本体設定を変更したり、アプリをダウンロードしてブルーライトを軽減しましょう。
03.日焼け止めを塗る
紫外線だけでなくブルーライトや赤外線もカットしてくれる高機能な日焼け止めが数々登場しています。
日焼け止めを新しく購入する際は、紫外線以外の光刺激対策をしてくれる一石二鳥なアイテムを選びましょう。
04.抗酸化成分を配合した化粧品を併用する
近赤外線による肌老化の促進は活性酸素によるもの。
そのため、日焼け止めの使用と併せて、抗酸化作用(酸化を抑える)のある成分を配合した化粧品を使いましょう。近赤外線による肌への影響を抑制することができます。
【抗酸化作用のある成分】 ・ビタミンC誘導体 |
じわじわと長い間ダメージを与えるブルーライトや赤外線。
これらは、美肌であり続けたいと願う女性の脅威となります。
日常生活の中では避けられないこれらの刺激を、年中通してしっかりと対策するよう心掛けましょう。