DECENCIA・山口裕絵社長「リニューアルした角層ケア、敏感肌ブランドとしてのこだわり」【敏感肌に“寄り添う”人】

“敏感肌かも”と感じてもなかなか周りに相談できず、スキンケア選びも自身で試行錯誤に。朝晩のメイク前・メイクオフした素肌へ「少しでも、すこやかに」と願いを込めてケアしている人も多いでしょう。そんな敏感肌に“寄り添う”人からの想いや熱いメッセージは、きっと毎日のスキンケアを前向きに楽しめる活力となるはず!

今回は、敏感肌×エイジングケアのパイオニアであり、2022年のリニューアルを経て益々進化し続けるスキンケアブランド「DECENCIA(ディセンシア)」の山口裕絵社長に、敏感肌ケアへの想いやブランドストーリーについてお話を伺いました。

「アヤナス」から「ディセンシア」へ、 “DECENCIAの知名度や信頼度まで背負っていけるリニューアル”

──2022年に「アヤナス」からイメージも中身も刷新された「ディセンシア」。そのリニューアル背景についてお話を聞かせてください。

 アヤナスは、敏感肌の方でもエイジングケアまでできるブランドとして2011年に誕生しました。そこから何度かのリニューアルを経て、アヤナスの成長とともにDECENCIAという会社が成長してきたと言える程、主力のブランドに。ご愛用くださるお客さまもかなりいらっしゃって、何かプロダクトにすごく問題があるとはもちろん考えていませんでした。

▲リニューアル前の「アヤナス」

 では、何を課題にしていたかというと“会社全体の認識のされ方”です。「DECENCIAは、どのような会社か」と聞いた時、“ポーラの会社”、“赤い”、“通販コスメ”、“何か敏感肌の化粧品”と多少の認知はあったとしても認知の中身が差別化されておらず、この先もっと成長していくにはまだこれといった特徴がない状態。ここを打ち破り、より良く安全性の高いプロダクトでもう一段階ぐっと伸びていくためのターニングポイントにしたいと思いました。

 “ディセンシアはこのようなことをやってくれるブランドだ”という特徴認知とそれを担うプロダクトにしていきたい。そう考えた時、当社の主力ラインとして会社名と同じ「ディセンシア」に一本化しました。

整った“角層”をイメージ、新・ディセンシアのボトルカラー

──新・ディセンシアでは、ボトルのカラーも白に変わりましたね。

 新しいボトルの質感は少しマットな半透明で、私たちがケアの方向性として大事にしている“角層”からインスピレーションを受けています。
 “角層をきちんとケアすることが、とても本質的”というディセンシアの考え。その大切にしている角層の存在もプロダクトの中に込められたらいいなと、美しく整った肌のようなマットな質感にしました。
 例えば、二の腕の内側など、顔に比べるとほとんど何もしなくてもきれいですよね。角層の状態がすごく理想的で、それだけでも肌はすごくきれいに見える。そのような整った角層もイメージしています。

▲白×マットな質感で、生活にもなじみやすい印象に

“敏感肌用”として、物作りへのこだわり「敏感肌連用テスト」

──山口社長から見て、「他の敏感肌ブランドとここが違う!」というDECENCIAの魅力は?

 やはり、物の作り方です。“敏感肌用化粧品”に厚生労働省などで定義や決め事があるわけではないため、どのようなテストをどこまでやるかというのはメーカーに委ねられています。中には、アルコールが入っていないだけで“敏感肌用”としていることもあるかもしれませんが、その辺りは罰則があるわけでも何でもなく、全く問題ないことです。
 しかし、当社では、ポーラ・オルビスホールディングスでディセンシアを“敏感肌用”とするのであれば、可能な限りできることをしたい。不安なものを全部排除したいと思い、3つの基準を作っています。

 1つが、肌に対して刺激になるものは絶対に配合しないということ。アルコールは「スティンギング」とよく言う“ひりひり”の原因になる他、赤みや部分的な乾燥につながり、皮膚炎が発症することも。また、合成香料や着色料はアレルゲンの原因になるかもしれないので、このようなものは入れません。
 次に、入れないだけでなく、入れずに作ったもので“実際にアレルギーが起きないか”のパッチテストなどを行い、本当に赤くなっていないかという確認をします。

 そして最後が、“敏感肌連用テスト”です。これをやっているところは業界でもとても少ないと思うのですが、刺激物もアレルギーもないと確認できたものを実際に敏感肌の人に使ってもらい、お医者さまにも立ち会っていただきます。それも、1週間などではなく、少なくとも1カ月以上。なぜなら、女性にはリズムがあり、お仕事などでストレスがかかる時もあるため、数カ月問題なく使えたものが今ここに並んでいます。

 この敏感肌連用テストまでしているメーカーは本当に少ないと思いますし、ここまで深くやっているところはないのでは、と自信を持っています。「安全に使えて、効果が出ているのでうれしい」というお声もたくさんあります。
 意外とこの話は皮膚科の先生もご存じなくて、「敏感肌の方が長期使用をして問題がないかどうかを見ているというのは、薦めるハードルがすごく下がる」とのことでした。

“エイジングケア成分も入れて、連用テストをする”というのがいつも苦しい

 体に優しいおかゆを敏感肌スキンケアに例えるなら、敏感肌連用テストをクリアするのは簡単。ですが、「おかゆでエイジングケアはできない」といった時に、どういったものを加えたらいいのかと、そのバランスにすごく苦労します。効果も出して、先生が観察して「大丈夫だね」と言ってもらわなければいけない。DECENCIAだから配合できないという原料もたくさんありますし、すごく時間がかかり、これはとても大変です!

▲およそ3年弱かけて誕生した新・ディセンシアライン

 本当に敏感な方は、当社商品の中では「つつむ」を使われることが多いですが、やはり30代後半になってくると、これまで“とにかく安心できる処方のもの”を探していた敏感肌の方でも「本当にこれだけでいいのだろうか」「敏感肌でもシワ改善や美白ケアなどをかなえてくれるものは何か」と、ディセンシアにたどり着いてくださる方が多いです。

※美白:メラニンの生成を抑え、シミ・ソバカスを防ぐこと
※透明感:うるおいによる
※くすみ:乾燥による肌印象
※エイジングケア:年齢応じたケア
※シワ改善:シワ改善有効成分 ナイアシンアミドによる

この記事に登場したアイテム

1.エイジングケア「ディセンシア」

―トライアルセット(3種類)―1,980円(税込)
【期間限定】1,580円(税込)

●トライアルセットO/L(シワ改善)
●トライアルセットF/L(美白)
●トライアルセットS/C (高保湿・肌荒れ)

 

2.高敏感肌ケア「つつむ」

ローションセラム E 120mL/3,740円(税込)
フェイスクリーム 30g/3,300円(税込)

トライアルセット:980円(税込)

 

→次の記事をみる:DECENCIA・山口裕絵社長「新発売・敏感肌用シワ改善美容液」【敏感肌に“寄り添う”人】

 

【敏感肌に“寄り添う”人】DECENCIA・山口裕絵社長 記事一覧

1. 「リニューアルした角層ケア、敏感肌ブランドとしてのこだわり」
2. 「新発売・敏感肌用シワ改善美容液」
3. 「私自身も、40代から敏感肌への揺らぎを感じるように」
4. 「敏感肌のスキンケア選びに大切なことは」

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