国産オーガニックコスメの先駆者とも言える「HANAオーガニック」。 緑いっぱいの素敵なオフィスでした。 インタビューさせていただいたのは、HANAのオーガニック代表・ホリスティック美容家の林田七恵さん。 林田さん×リアルコスメ編集長のリアルなインタビュー内容を、記事にしていきます。 |
※透明感:うるおいによる
※くすみ:乾燥による肌印象
※エイジングケア:年齢応じたケア
※シワ改善:シワ改善有効成分による
オーガニック初心者の人は、まずは夜だけ切り替えてみて
リアルコスメ編集長:
オーガニック初心者の方は、基本の4点(クレンジング、洗顔、化粧水、乳液)を最初に・・・と教えていただきましたが、それでも、最初はオーガニックコスメのテクスチャーが苦手とか、今まで(ケミカル)とのギャップがあると思うんです。
そういう方に向けて、何か使い方のアドバイスだったりとかありますか?
林田さん:
よく言うのは、「お気に入りのコスメがあれば、夜だけオーガニックに切り替えてください」とお伝えします。
リアルコスメ編集長:
夜が大事なんですね。
林田さん:
そう。肌の皮脂と汗を出すというのは、自律神経でいくと「交感神経」なんです。交感神経がだんだん下がっていって、夜は「副交感神経」が上がっていくんですけれども。なので、皮脂が出なくなって、角質層が水っぽくなるんです。そうすると、上に乗っけた成分が奥まで入っていっちゃうんです。
夜の成分のほうが深くまで届くから効く!とも言いますが、逆に刺激のある成分を塗ると、夜はより敏感になります。
林田さん:
オーガニック初心者の方は、皆さん、オーガニックを使うと被膜感が出ないので、不安なんです。ホールドしてくれる感じがないから。
リアルコスメ編集長:
ちょっとナチュラル過ぎて・・・?
林田さん:
そういう意味でも夜がいいです。
昼間はもともと肌が強いから、どちらかというとそんなに今までのものを使って。夜使うときにはケミカルを混ぜずに、そこは全部オーガニックにしたほうがいいと思います。
ケミカルメイクのベースに「ウェアルーUV」を使うのもアリ!
林田さん:
あとは、ウェアルーUVも、ケミカルメイクをするときの「ベース」に使うこともできるんです。
そうすると、さっき言ったようにナノ化じゃないので粒子が大きいんです。これを使った上にケミカルメイクを乗っけてもらうと、ナノ成分が入っていかないので・・・例えば目元とか。
リアルコスメ編集長:
ブロックしてくれるんですね。
林田さん:
発色のいいものを使いたいでしょう?この子(ウェアルーUV)を下に塗ってあげたら、守ってくれます。
リアルコスメ編集長:
ぜひ、これは使ったほうがいいですね。
林田さん:
そういう単品からオーガニックコスメに入るのも、ありかもしれない!
オーガニック初心者さんのスキンケアの選び方
リアルコスメ編集長:
オーガニック業界全体についてなんですけれども、オーガニックの初心者の人がHANAオーガニックに限らず、他のコスメブランドを選ぶときに、選び方のポイントとかがあれば教えてください!
林田さん:
多分、オーガニックのコスメって処方の妙が特徴なんです。HANAはローズと合わせていますけれども、本当はローズだけじゃなくていろんな精油も含めて効いているんです。
結局、オーガニックコスメのブランドさんって、そんなに分かりやすく打ち出していないところも多いんです。だからケミカルみたいに選びづらい。「私は、『コラーゲン』を使いたい!」とか、成分で選ぶことができないでしょう。
林田さん:
そのときに一番いいのは、単純に気持ちいいかどうか。香り。そして、テクスチャー。
気持ちいいって、その人にとっては一番大事な情報なんです。
ただ、残念ながら私たちの脳ってちょっとおばかになっていて、合成香料とかで刺激の強いものが気持ちいい!と感じてしまう癖が付いているんです。それを一回抜かなきゃいけないので、直感的にすぐに気持ちいいか、ということではなくて、1週間とか2週間使い続けてみてだんだん気持ち良くなってきたなとか、しっくりくるな、というものが多分合っているんだと思います。
リアルコスメ編集長:
なるほど。それはスキンケアとか、まずオイルだったりですね。
林田さん:
そうですね。テクスチャーも、一回ケミカルのものをやめてオーガニックを塗ってみたときに、最初は絶対に物足りないんですけれども、それって前のやつ(ケミカル)との差で見ちゃっているでしょう。ちょっと続けてみて、意外とこれでいいかもとか、1週間、2週間で気持ちいいかどうか、というのが一番の基準な気がします。
オーガニックコスメが合わないな、と感じたら・・・
リアルコスメ編集長:
なるほど。オーガニックを始めて使い続けて最初に合っていると思っても、自分の肌荒れとか、季節の変わり目になると急に合わなくなったりとか、ちょっと花粉症みたいな症状が出ちゃったりとか・・・というのがあると思うんですけれども、それは植物の兼ね合いで仕方ないのかなとも思いますが。
それは、そのオーガニックのブランドの使っているものが、今の自分に合っていないということでしょうか?
林田さん:
可能性はあります。ケミカルのものって、お水も油も精製度が高いものが多くて、シンプルに石油なら石油って。
結局は、長く使うと、実は生理機能を混乱させるといわれているんだけれども、短期的には入ってもシンプルだからそんなに悪さをしないんです。
でも、オーガニックのものって全部が植物で作られているから、天候によっても変わるし、常に成分が不安定なんです。
そういう意味では、いったん合わなくなったメーカーさんのものはちょっとお休みして、他のメーカーさんを使ってみて探す、というのはありだと思います。何が影響しているかが、正直分からない。
林田さん:
皮膚科に行くと、「ビタミンCクリーム」とかを処方してくれるでしょう。ラベルを見たら絶対に処方はシンプルです。「ワセリン」、「ビタミンC」、「パラベン」、以上、です。成分を入れれば入れるほど、何が影響したのか分からなくなるから。そういう意味で、オーガニックは逆にいうと、成分は30個でも、その成分の中に入っているもので言ったら「何万」という数の物質が入っている。それが人間の生理機能と呼応するからこそ力が高まっていくということも生まれるけれども、いったん合わなくなったものは何が原因か特定できない、というデメリットがあります。
林田さん流、肌荒れ時の対処法は
林田さん:
荒れたときは、とにかく何も塗らないのが一番です。顔も洗わない。ぬるま湯で洗って、とにかくこすらない。何も塗らない。
リアルコスメ編集長:
保湿もしないほうがいいということですか。
林田さん:
何もしないほうがいい。油を塗らない。
それでも怖ければ、部屋の湿度を絶対に50%以上に保つ。そうしたら、全然大丈夫!
リアルコスメ編集長:
ちょっと、肌の断食みたいな感じですね。
林田さん:
そうですね。結局、全て塗っているものは、基本は「異物」だから。強いときはそれをまた栄養にできるけれども、弱まっているときの肌ってアレルゲンと思っちゃうんです。塗らずに刺激を与えない。
外出するときは、サングラスとマスクをして、家にいるときには湿度を高めておいたら、2~3日で落ち着きます。
リアルコスメ編集長:
林田さんも、そういう対処をされる時もありますか?
林田さん:
私は、あまり最近は荒れなくなりましたけれども、一時期、出産前後とかは荒れるとそういうふうにしていました。何も塗らない。
風邪を引くと、てきめんに来るよね。
リアルコスメ編集長:
体調が悪くなると、なりますよね。赤くなったり、かゆくなったり。
そうやってうまく調整してやっていくことですね。
林田さん:
自分の顔を人に預けない!自分でちゃんとやる!が大事です。
―オーガニックをまだ使ったことない、使うのが不安・・・という時は、まずは夜だけ切り替えてみたり、UVベースなどから取り入れてみるのが良さそうですね。また、香りやテクスチャーなど、自分が心地良いと感じるものを1週間くらい試してみて、それで判断していくのが良いとのこと。
林田さん流の肌荒れ対処法も、一度試す価値あり!
次回の記事では、オーガニックコスメの中でも「国産」オーガニックコスメについて、詳しくお伺いした内容をお伝えします。
※透明感:うるおいによる
※くすみ:乾燥による肌印象
※エイジングケア:年齢応じたケア
※シワ改善:シワ改善有効成分による