国産オーガニックコスメの先駆者とも言える「HANAオーガニック」。 緑いっぱいの素敵なオフィスでした。 インタビューさせていただいたのは、HANAのオーガニック代表・ホリスティック美容家の林田七恵さん。 林田さん×リアルコスメ編集長のリアルなインタビュー内容を、記事にしていきます。 |
―HANAオーガニックの基本のアイテムについてお伺いしたところで、今回は2016年に満を持して登場した美白アイテムたち(ホワイトジェリー&クリーム)について尋ねてみました。
2016年、美白美容液のホワイトジェリーを発売!
林田さん:
このホワイトジェリーは、これまた2年ぐらいかけてみんなでけっこう議論して、美白を出すかどうかを検討したんですよね。
もともとは、ムーンナイトミルクで十分シミ・くすみにアプローチしてお肌の力が高まるから、お客さまからも結構いいお声をいただいていて。
シミ・くすみにローズが効果が高いことは分かったので、シミ・くすみ打ち出しをしたんですけれども。
他社さんのマーケティングインタビューで、50代のお客さまにインタビューしたことがあったんです。そうしたら、皆さんシミに悩む方で。このぐらいの大きさのシミがあるんです。
そうなってくると、もう私もインタビューしてもそこを見てしまうし・・・
彼女たちもある会社の通販化粧品を使ったのですが、化粧品カウンターに行けなくなるんですって。その話ばかりされるのが嫌だし、見られるのも嫌だし。
リアルコスメ編集長:
人が思っている以上にシミについて、ご本人は気になりますよね。
林田さん:
気になっているんです。聞くと、ほとんどが45歳前後に突然出てきたと言うんです、みんな。それまであんまり気にせずに日焼けもしていて、肌も強く、きれいだったと。
ところが、あるとき、あれあれ?と思っているうちに・・・という話を聞いたら、もうちょっと前でできることがあるんじゃないかと思って。
オーガニック愛用者の方々はみんな肌が弱いから、美白化粧品を使えない方が多いんです。
リアルコスメ編集長:
そう思います・・・!
林田さん:
もし、うちのお客さまにでき始めちゃったら、放っておくしかないのも嫌じゃないですか。
それで、本当はHANAオーガニックの基本は「なるべく化粧品を使わないほうがいい。自分の力でやってください」と言うスタンスで。「『杖』だから、杖ばかりついていたら足が弱くなるよ、だからなるべく少なくしてね」と言っているんですけれども。
この子たち(ホワイトジェリー&クリーム)だけは、本当にそういう「交通事故に遭ったぐらいのときには、強い杖も用意しますよ」というので、作ったんです!
すべて天然の原料から作られているホワイトジェリー。
―実際にホワイトジェリーに触れてみました。
林田さん:
こっちがジェリーです。結構、もちもちしているでしょう。
リアルコスメ編集長:
これを最初に使ったとき、びっくりしました。今までと全然違うテクスチャーだったので。色とかも。
林田さん:
色は、『キハダ』という成分の色です。
キハダというのは、木の皮のエキスなんです。昔からやけどの治療に使われている漢方で、薬に使っているもの。
この伸びは、『キクラゲ』です。
リアルコスメ編集長:
全部、天然のものなんですね。
林田さん:
天然のものです。9種類の生薬が入っています。
この美白を作ろうと思ったときに、「わざわざ自分の力で追い出せるものを塗って直す必要がある」というところまでいったときに、何ができるのかなと思い・・・やっぱり漢方でした。
9種類の漢方のブレンドが、美白ケアの鍵。
リアルコスメ編集長:
漢方ですね。今回は、漢方の会社と一緒に?
林田さん:
そうです。山田薬研さんというところに行って聞いたら、「漢方では、基本的にシミは全部炎症だ」と。
要は、温まり過ぎてしまっている状態。炎症を起こしていて、火事になっているから、メラニンが発動してしまっている。
火事を収めてあげればメラニンは自然に少なくなる・・・というので、アトピーの方に使った処方箋をもらったんですよね。
リアルコスメ編集長:
そうなんですね!
林田さん:
漢方薬局のお話を聞くとぞっとして。
結局、漢方薬局って全部駄目だった方しか来ないんです。だから、がんの方だったら末期だし、ぜんそくの方だったらもう外に出られないような方だったりとか、そういう方々が全国から来る。「もう最後は、先生しかいません」と言ってくるし、肌だったらアトピーの子供さんが特に来るらしいんです。
それで、彼らは結局人を見て毎回処方するから、レシピもこなれてきますよね。
リアルコスメ編集長:
そうですよね。漢方も、本当に種類が多いですよね。何百、何千種類とか。
林田さん:
この山田薬研さんは、日本全国の漢方薬局に卸している漢方卸でもあるんです。
だから、薬局に例えば「ハトムギ」、「ヨクイニン」とかありますよね。あれの、シェアでいうと40%ぐらいかな。彼らが作っていて、炎症には絶対この「9種類のブレンド」だというのを見させてもらって。
シミ部分にスポット的に使いたい、ホワイトクリーム。
林田さん:
それの医薬部外品、『ビタミンC誘導体』と合わせたのがこちらの『ホワイトクリーム』です。これもクリームが結構本当に硬いです。
リアルコスメ編集長:
これは、スポット的に使うのがいいですよね。
林田さん:
そう。本当、とんとんと塗るようになっているから硬いです。
リアルコスメ編集長:
シミの一部分を集中してケアしたい人は、こういうものの方がいいですよね。
林田さん:
いいと思います。私は、これを作ったときに、ものすごいシミができたんです。
今、ここまでちょこちょこっとあるじゃないですか。これが全部ここまでつながっていたんですよ。自分が、まさかそこまで大きなシミができると思っていなくて。開発中に忙しいのが重なって疲れてしまって、1カ月間おなかの調子を壊して。鏡を見たら、ここにこれぐらいのがあって・・・
9月には、メディア向けの発表会をする予定だったんです。消えなかったらしゃれにならないと思って、これ塗り込みました!ひどかった・・・。
リアルコスメ編集長:
今は全然見えないですね、そんなふうには。この美白の効果が証明されていますね。
林田さん:本当に、できたばかりのシミのほうが多分改善しやすいと思うんです。だんだんと点になって、散らばっていって。
リアルコスメ編集長:
これが出たのが、2016年の・・・
林田さん:
3月。クリームが7月で、ジェリーが3月で、ジェリーの方が早かったです。
申請が、オーガニックで初めてのものだからなかなか下りなくて。3月発売が、4カ月もかかって、7月にやっと。
リアルコスメ編集長:
オーガニックで、美白アイテム自体がないので、本当に貴重ですよね。
林田さん:
ないですね。美白のパウダーとかはありますけれども、クリームタイプは多分業界初だったので。
―オーガニック=美白ケアは期待できない、という概念を見事に変えたHANAオーガニックのホワイトケアアイテム。
漢方ならではの美白メソッドで、普段美白ケアになかなか手が出せない、という人にとって頼もしい製品ですね。
次回は、前回も少し掲載した、肌の常在菌「バイオエコリア」について詳しくお伺いしたことをお伝えします。
〔ブランドインタビュー〕HANAオーガニック
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