ブランド誕生から30周年を迎えた、常盤薬品工業株式会社による敏感肌のためのブランド『NOV(ノブ)』。 今回は、常盤薬品工業株式会社のオフィスにお伺いし、ノブ事業部担当者の方にリアルインタビュー。 ノブの想いや商品の選び方を聞いてみました。 |
―第一話では、ノブが臨床皮膚医学に基いて商品開発を続ける中での考え方や、安全性へのこだわりについてお話いただきました。
\はじめに・・・/
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1985年、敏感肌のために誕生
NOV担当者(以下、NOV):
1985年、ちょうど31年前。
当時は、海外の化粧品とか、不純物がたくさん含まれている化粧品が多く、今のように化粧品への安全性は確立されていませんでした。
化粧品を使うことで、かえってトラブルが起こる、黒皮症などの相談もすごく多かったのです。
その時に、安心して使える、皮膚科の先生が実際に患者さんに勧められる化粧品として、NOVが誕生しました。
今でもこのコンセプトは変わっていないんです。
学術部隊が、大学病院で一緒に研究を
―ノブには、『学術部』という“安全性”を担う専門部署があり、実際の治療現場に密着した商品開発を行っているそうです。
NOV:
臨床現場に関しては、2名の研究者が学術部代表スタッフとして、全国の皮膚科、主に大学病院に行って一緒に研究をしています。
商品をみてもらったり、患者さんに使ってもらったり。日々どんな変化があるのか、最新の情報を収集しています。
皮膚の最先端医療や皮膚科と密接に取り組んできているブランドであることこそ、ノブのオリジナル性、独自性と言えるかもしれません。
全国の皮膚科医推奨No.1のスキンケアに
―2010年、富士経済による調査では、“皮膚科医が推奨するスキンケアNo.1”にも選ばれているノブ。
NOV:
日本には、1万人もの皮膚科医がいるのですが、その8割程に推奨いただいています。
今は、皮膚科でもスキンケアの重要性が見直されており、薬による乾燥やかゆみなどの副作用にも注目されています。肌の悩みを改善し、QOL(患者さんの生活の質)を高める、という考えもあるんです。
リアルコスメ:
皮膚科に入れるのに、審査などはあるのでしょうか?
NOV:
正式な審査はありません。
学会にブースをだしているかどうか、研究費用、開発費用、寄付金、そして実際に商品が信頼されること。
自分の患者さんに推奨して、何かトラブルがあっては先生の信頼にも関わるので。
そして、一番大切なのは、きちんと試験をされているかどうか。
試験の基準が、薬と同等までは言わないですが、パッチテストだけではない、『使用試験』をしているかどうかは見られていますね。
実際に先生にノブの化粧品を紹介しにいくと、「どんな患者さんに使ってもらったか?」というところも聞かれます。
健康な人がつけるのは当たり前。敏感肌、アトピー、ニキビ…色々な疾患状態に使って安全かどうか、が重視されています。
敏感肌に寄り添う、NOVならではの商品開発。
―ノブでは、安全性試験として、①パッチテスト、②スティンギングテスト、③ノンコメドジェニックテスト、④使用試験の4つを行っています。
当日は、ちょうど同席いただいた男性社員の方も72時間のパッチテスト中とのことで、腕にシールのようなものを貼られていました。
社員の方、自ら身体をはってテストされていることに驚き!
ノブで働く方は、自分自身がノブのお世話になっていて入社した、という敏感肌度合いの高い人が多いのだそう。
NOV:
ノブでは、安全性試験としてこちらの4つ(①パッチテスト、②スティンギングテスト、③ノンコメドジェニックテスト、④使用試験)を行っています。
①パッチテストは、どこの化粧品ブランドも比較的やっていて、「長時間つけて問題ないか」を24時間や48時間かけて検査します。
②スティンギングテストは、付けた瞬間の目に見えない感覚的な刺激を測る試験。
独自のテストで、「化粧品使ってピリピリ知覚的刺激がないか」皮膚感覚が優れている人に行い、その場だけでなく二次刺激までチェックします。
③ノンコメドジェニックテストは、敏感肌でもニキビに悩んでいる人は多いため、『ACアクティブ(ニキビ向けシリーズ)』だけでなく、『Ⅲ』や『LW』でも。
表では言っていませんが、裏では当たり前としてやっています。
アイブロウなどメイクアイテムにもやってるので、眉周りにニキビできる人も安心使っていただけます。
安全性試験の中でも、④の「使用試験」は最も重要な過程。
―医薬品は臨床試験が当たり前ですが、化粧品で使用試験を行うブランドは、なかなかないのだそう。
そんな中、ノブは全商品に使用試験を行ってます。
NOV:
使用試験は、実際に大学病院へ通う疾患肌の患者さんに使ってもらっています。3歳以下のお子さんに日焼け止めを使ってもらうテストもありました。
患者さんを集める、同意、2ヶ月使用…と、時間かかる試験でもあるんです。途中で脱落する人もいたり、反応がでてしまい使用中止、そのため発売できない…なんてことも。
その時は、配分量を変えたりなど、安全性を一番に考えています。
―ここ数年、実際にノブの社員の方が病院に行って、看護師さんにスキンケアアドバイスレクチャーをする『メディカルスキンケアプロジェクト』という取り組みも全国的に行われているそう。
看護師さんから患者さんに正しいスキンケアの知識や使い方が伝わるよう、テキストを作ってレクチャーされています。
徹底された医療現場での使用試験。
「敏感肌スキンケアは、刺激になってしまうため、配合成分に特筆するものがない。グリセリン、セラミド…など、保湿成分が中心。そのため、価値を伝えるのが難しいが、使えばきちんと実感できる商品。」
と、おっしゃる中に、真摯に敏感肌と向き合うブランドの熱意が感じられました。
第二話では、ノブの中でもまず最初に使うべきシリーズについてお伺いした内容をまとめます。
NOV商品一覧
常盤薬品工業 NOVインタビュー記事第一話:徹底した安全性試験で、皮膚科医も推奨するスキンケアブランド。 |