ヴェレダ インタビュー(4)リニューアルしたワイルドローズシリーズ

今回のリアルコスメ ブランドインタビューは、厳選されたオーガニック植物成分を使ったオイルやスキンケアが大人気のブランド「WELEDA(ヴェレダ)」

今回は、日本限定処方ワイルドローズシリーズ「モイスチャーローション」誕生の経緯について。そして2018年、3代目となるモイスチャーローションのリニューアルと待望の乳液「モイスチャーミルク」がついに発売に!その詳細を、ヴェレダ・ジャパン トレーナーの伊藤さんよりお伺いしました。

 

「日本人には化粧水が必要!」

ヴェレダ トレーナー 伊藤さん(以下、ヴェレダ 伊藤):
その当時、海外には化粧水がなかったのです。
海外の方はもともと角質が少し厚いこと、環境自体がサラッとした気候という点で、化粧水自体の必要性がなく、「オイル」と「クリーム」が文化として根付いていました。

私もこの会社に15年関わっているのですが、当時、化粧水がないことにやはり驚きました。海外ではローション=「ミルクローション」と捉えられ、ローションと言っても伝わらなかったのです。

そのため、まずは「なぜ日本人はそんなに化粧水が必要なのか?」ということを訴えるところから始まりました。日本人と欧米諸国など、やはり風土の関係から肌や気候の差を見て、どうしても日本人には化粧水が必要ということをあらためて訴えたのです。
そこでようやく“メイド・イン・ジャパン”の製品を、日本国内でつくることを許可してもらったのが、2007年でした。

 

収れん化粧水ではなく保湿化粧水を

ヴェレダ 伊藤:
モイスチャーローションの開発前にもうひとつ悩ましかったのは、当時のワイルドローズシリーズには「フェイシャルローション」という名前の製品がありました。
これは、収れん効果のある化粧水としてお出ししているので、いわゆる保湿用ではないのですが、けっこうな数のお客さまが保湿用の化粧水と混同されていて。要は、拭き取らなければいけない化粧水をそのままなじませてしまっていたので、「ヴェレダの化粧水は随分さっぱりする・・・」など、多くの誤解を生んでいました。

そういったことからも、とろみのついたもっとはっきりと分かりやすい保湿用化粧水を求められていて、“美容液のような”という表現を使った化粧水「モイスチャーローション」が誕生しました。

 

2013年、2代目にリニューアル

ヴェレダ 伊藤:
初代・モイスチャーローションは、2013年にリニューアルを果たします。
2代目の処方として「ヒアルロン酸」の1.2倍の保水力をもつ「シロキクラゲ多糖体」という成分を配合。こちらを入れることでさらに保湿感が増し、この段階で、ヴェレダのスキンケアの中でもトップの売れ行き・実績を誇る製品にまで成長しました。

ただ、それでもまだ乳液の製造までは許されない事情があり、いよいよ2018年、化粧水と乳液のセットが誕生。ここまで長い道のりをたどってきました。

 

2018年、3代目モイスチャーローションに!
その着眼点は?

ヴェレダ 伊藤:
今回のリニューアル着眼点は、「現代人を取り巻く環境」です。

急激な環境変化やストレスは、人本来の健康なリズムを乱し、健康トラブルのもとになると考えています。
例えば、「四季のリズム」も気候の変化や異常気象のようなことが言われていて、それに伴って体調の変化が肌に出てきますよね。
また、生活リズムの変化という点では「睡眠」に関心のある方も非常に多く、余談ですが、弊社でも「ラベンダーナイトオイル」という睡眠に特化した製品を出したところ、圧倒的な人気をいただいていて。
それから、「紫外線」や「PM2.5」の増加、「ホルモンバランス」の変化といったもの。これらがすべて肌やエイジングサインを招く不調の原因になってくるということにもなります。

そこで今回、ワイルドローズシリーズ新製品の開発コンセプトにあてたのが「現代の変化しやすい外的環境にも柔軟に対応する、揺るがない健康な肌リズムの育成を目指すスキンケア」。現代人の悩みに合わせた製品作りを考えました。

 

2ステップケア

ヴェレダ 伊藤:
新しいワイルドローズシリーズは、化粧水と乳液でお手入れのステップを終えられます
“分かりやすい形で”というのも今回打ち出していきたいところだったので、簡単に2ステップで完成する流れにしました。

東洋医学の影響も受けていたヴェレダ創設者のルドルフ・シュタイナーの「7年周期」で人のからだを見ていくと、ワイルドローズは、28歳から42歳とピンポイントな数字が出ています。
実際に、日本人は特に肌が若く、きめが整っていて皮膚も薄いため、プラス10歳と言われています。だからこそ、50代の方でもワイルドローズで十分かなとは思うのですが、実際には28歳から42歳を対象年齢と決めています。

日本では、ざっくりと30代以上のお客さま、いわゆるファーストエイジングの「水分と油分が徐々に足りなくなるタイミング」でこちらを使ってくださいとお伝えしています。
そのため、20代前半の肌のうるおいが十分あるタイミングで使うと、ちょっと重たく感じることもあるかもしれません。

▷新・ワイルドローズシリーズ

 

リニューアルした
モイスチャーローション

ヴェレダ 伊藤:
「うるおい続く濃密保湿、オーガニックローズが香る贅沢ケア。」

ワイルドローズの3代目となるリニューアル化粧水「モイスチャーローション」は、まるで美容液のような濃密なうるおい、みずみずしさが続く保湿化粧水です。

多肉植物「セダムプルプレウムエキス」を新配合し、ワイルドローズの葉のエキスや、「シロキクラゲ多糖体」によるみずみずしいうるおいと現行品の長所を生かしつつ、浸透力・うるおいを高める日本限定処方となっています。

ゆくゆくはアジア圏で、という話もありますが、今はまだ日本で、日本人の皆さまのために。
今はインバウンド需要もあるため、中国の方などが製品の画像をもっていらっしゃるという話は取り扱い店舗からいただきます。

 

瓶からペットボトルに切り替え

ヴェレダ 伊藤:
今回、もうひとつのこだわりが、ペットボトルに切り替えをしたこと。以前は瓶のタイプで、日本人はやはり手が小さいということがあり、どうしても「瓶のボトルは重い」というご意見をいただいていました。
初代・モイスチャーローションは2007年から販売していますが、コアだったターゲットの方々も年齢を重ねていらっしゃいましたので、「瓶のボトルが重くなってね」とおっしゃっていただいたことを考えると、ちょうどよい形になったかなと思います。

だいぶ細くなってしまっている印象があり、「あら、小さい」と思われてしまうかもしれませんが、現行品と同じ100ml。実際にお求めいただくと、「軽くていいです」というお話をいただいています。
また、ごみの問題もあります。やはりこのペットボトルですと、そのまま捨てていただくことができるので。

 

化粧水リニューアルのポイント

ヴェレダ 伊藤:
開発のポイントは主に2点。
●健康な肌リズムのための植物処方として、キープラント「ワイルドローズ」と、その働きを助ける植物成分を配合。
●肌への浸透を高め、植物のうるおいで肌を満たす。植物のうるおい・油分・水分を、肌のすみずみまで速やかに届かせる処方設計。

今回処方変更を検討する中で、もともと2代目のモイスチャーローションをかなりお客さまに気に入っていただいたので、一般的によくある失敗としては、「前のほうがよかった」とならないように我々開発者としても非常に苦労しました。

試行錯誤してようやくできた3代目は、「皮膚生理機能の回復」に着目した製品。

特に日本人の女性はストレスを相当抱えていて、それが全部肌に出やすくなっています。そういったところから見て“目指す肌”が、「外的刺激に強く、自らうるおう力があり、それを貯水できる」こと。
最短ルートとして、きめの整った肌に仕上げることが重要なのではないかと考え、できあがったアイテムなのです。

 

セダムプルプレイムエキス
とその他の成分

ヴェレダ 伊藤:
ちょっと舌をかみそうな名前の「セダムプルプレイムエキス」。こちらが今回リニューアルしたモイスチャーローションの追加成分です。

葉っぱの周りに小さい子株ができ、それをまた取って植えるとどんどん増えるようになる。すごくバイタリティー・繁殖能力の高さと言いますか、「この力強さを人間のからだに取り込んでいったらどうか」という点で採用されました。

今回、“きめの整った肌”の重要性に着目していますが、もし、きめが整わなければ肌にどのようなことが起きるのか。想像していただきたいのですが、まず、角化のサイクルが早すぎる方は、皮脂過剰やニキビ、肌のバリア機能が弱くなる、深刻な肌の乾燥など
逆に、遅すぎる方はどうなるかというと、角質がたまり、肥厚していきます。そうすると、肌のくすみが目立ってきて、透明感がなくなります。結果、肌がごわついたり、厚くなってしまったり・・・ということに。

どちらか思い当たる節はありますか?そこをこのリニューアルした化粧水でカバーしていくということで、「セダムプルプレイムエキス」がアプローチの要となっています。

角化のリズムを整えるためには、特に2つのアプローチが大切。
1つ目は、水分を多く含んだ肌であること。「セダムプルプレイムエキス」は多糖類を多く含むため、水分保持や抱え込む力が強く、グッと水分が引き込まれる肌になります。
2つ目が、酸化ストレスをブロックしてくれること。「フラボノイド」が含まれていることから、角化リズムを整えてくれるのです。

それ以外にも、「ワイルドローズの葉のエキス」、「シロキクラゲ多糖体」、「サンシキスミレエキス」を配合。特にサンシキスミレは、ヨーロッパでは肌荒れ防止のハーブとして昔から使われていたそうです。

 

エタノールの量を約5%減

ヴェレダ 伊藤:
改善点としては、本当にマイナーリニューアルですが、アルコールの量を少し減らしました
エタノール自体が悪いものだと私たちは思っていないのですが、日本人は全体的にエタノールに弱い方が多く、香りも少し影響を与えていたという部分があるため、約5%配合量を減らしています

ちなみに、ヴェレダでは穀類を発酵させたアルコールエキスを使用しているのですが、「アルコールは肌を清浄化させてくれる」と捉え、昔から使っているのです。あとは、防腐効果も狙っていますので、こちらは必要不可欠だと思っています。

やはり最初は、パッチテストなどしてからお試しいただければとは思うのですが、我々としてもアルコール自体をあまり悪いものとはしていないので、大々的な発表は控えています。

▷ローションのページへ

 

新発売のモイスチャーミルク

ヴェレダ 伊藤:
ワイルドローズシリーズの「モイスチャーミルク」は、本当に日本待望のアイテム。
「植物のリッチなうるおいに満たされる、揺らぐことのないしなやかで美しい肌へ」をコンセプトとした、“乳液”です。みずみずしくオイルとエキスがなじむ日本人好みのテクスチャーで、日本限定の処方となります。

容量が70mlとちょっと小ぶりサイズではありますが、ディスペンサー(プッシュ式のボトル)にして、こちらのキャップを開けて手に出していただくタイプになりました。

 

活性ケアと鎮静ケア

ヴェレダ 伊藤:
小じわ・ハリなどのエイジングサインには、肌の“活性ケア”が必要です。また、先ほど角質のお話をした中にあったように、肌荒れ・ごわつきには“鎮静ケア”が必要で、多岐にわたる肌悩みに答えることを目指し、開発をスタートしました。

ワイルドローズというキープラントは「調和力」というお話をしましたが、この乳液は、揺るがない強い肌を目指すため、油溶性と水溶性の美容成分をバランスよく同時に肌に取り込むことを考えてつくられたアイテムなのです。

まずオーガニックローズとしては、ローズ全体にあたる「実」と「葉」と「花」の3つを取り入れています。ワイルドローズの種子の油分(=活性)、そして葉の部分(=鎮静)と、ワイルドローズのもつ「調和力」を最大限肌に取り込み、肌のリズム・心のリズムを整えます。

 

香りにはダマスクローズ精油を

ヴェレダ 伊藤:
それは決して肌だけではなく、香りの部分も重要視をし、香りをかぐことによってのリラックス効果も取り入れています。香りには、ワイルドローズとはまた種類の違う「ダマスクローズ」の精油をプラスしています。

リアルコスメ:
ダマスクローズとワイルドローズの香りは全然違うのでしょうか?

ヴェレダ 伊藤:
違います。(ワイルドローズの)ローズヒップオイル関しては、どちらかというと“油臭い”ので、どうしてもカバーをする必要があり。他社さまでも、けっこう香りで我慢できないというお声が上がると聞いています。
ダマスクローズ精油は、やはり豊かな部分がありますので、そちらを取り入れています。

 

その他のオイルと植物エキス

ヴェレダ 伊藤:
ワイルドローズのほかにモイスチャーミルクに配合している「スギナエキス」と「ミルラエキス」は、肌の免疫力を上げて、肌荒れを防ぐ役割をもっています。
また、「オリーブ」、「ホホバ」、「モモ核油」という別のオイルが3種類ほど使っていて、肌に濃密な栄養とうるおい与える植物オイルをローズヒップと合わせて計4つ配合しています。

そして、水溶性と油溶性の美容成分をバランスよく同時に取り込むためのもう一つの設計としては、水溶性の「植物エキス」に当たります。
先ほど、ワイルドローズの葉のエキスには「鎮静」の効果があるというお話をしましたが、同じエキスでも、スギナやミルラに関しては「活性」の要素があります。肌リズムを立て直す水分・油分を自然原料でバランスよく肌に取り込み、叶えていきます。

やはり、100%自然由来成分を使って開発する中で、増粘剤や防腐剤、乳化剤、美容成分などもすべて植物がもつ多様な可能性を生かし、さらにオーガニック認証の中から取り出して選んでいく、ということが簡単ではありませんでした。

また、ネイトゥルー認証自体が非常に厳しいので、今はオーガニックだったら何でも通るというわけではなく、抽出する過程や抽出に使う溶剤などがクリアである必要もあるのです。

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▷ワイルドローズのアイテム

 

→最終話では、リアルコスメのユーザーへおすすめしたいアイテムについてお話しいただきました。

 

▷WELEDA公式サイト

 

ヴェレダ インタビュー記事

ヴェレダ インタビュー(1)ヴェレダ誕生の歴史、はじまりは医薬品として

ヴェレダ インタビュー(2)スイス本社とドイツの農園、キープラントについて

ヴェレダ インタビュー(3)各スキンケアシリーズの特長や使用感

・ヴェレダ インタビュー(4)リニューアルしたワイルドローズシリーズ

ヴェレダ インタビュー(5)リアルコスメ世代の女性へおすすめシリーズは?

 

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